プラセンタ療法

当院では数多くの効能が確認されているプラセンタ療法を積極的に取り入れています。

プラセンタ療法とは

プラセンタ療法とは、ヒトや動物の胎盤から抽出したプラセンタエキスを治療などに使う療法のことです。
プラセンタは豊富な栄養素を含み、細胞の新陳代謝を活性化し、血行の改善、免疫力のアップ、などの効果があり肌のハリやツヤを出してくれる効果がある美容面、医療面の双方から効果・効能が期待されているものです。

美容面では特にしみが薄くなりしわも目立たなくなり、さらに美白効果もあるとされています。また、肌の老化防止効果も認められています。

医療面では疲労回復や二日酔い、肩こり、冷え性、更年期障害などにも効果を発揮します。

原理の解説

胎盤は、1個の受精卵からおよそ10ヶ月で60~70兆個まで細胞を増殖させ、胎児を形成する臓器です。胎盤は、胎児細胞が増殖する過程で、様々な細胞増殖因子やサイトカインを合成し分泌しています。その他、胎盤の中には、様々な有効成分、栄養成分、活性物質が含まれており、胎盤の薬効は古くから注目されていました。

胎盤の中に含まれている有効成分

具体的には、胎盤の中には、下記のような有効成分が含まれていることが分かっています。
タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミン、アミノ酸、様々な酵素、各種成長因子(肝細胞増殖因子、神経細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子、線維芽細胞増殖因子、コロニー形成刺激因子、インシュリン様成長因子、インターロイキンなど)
プラセンタの有効成分を抽出した注射薬は昭和30年頃から開発されてきました。
細胞呼吸促進作用や創傷治癒の促進、抗疲労作用があり、肝機能障害を改善する薬として、厚生大臣認可のもと医療現場で使われ現在も需要が継続しています。

プラセンタの効果

シミ、そばかす、ニキビ、ニキビ痕、美肌、美白、アトピー性皮膚炎、アレルギー性患者、創傷の回復促進、皮膚乾燥症、しもやけ、生理痛、生理不順、冷え性、レイノーの現象、便秘、更年期障害、のぼせ、イライラ、肝臓などの臓器機能の強化、造血作用、血行促進、高脂血症、腰痛症、肩こり、全身の関節痛、筋肉痛、膠原病、リュウマチ、免疫強化作用、抗疲労作用

治療等の内容

上腕への筋肉注射を行ないます。
プラセンタ注射の治療は、週1~2回受けて頂くことをお勧めします。

メルスモン注射の主なリスク・副作用について

次のような副作用があります。

注射部位の疼痛、発赤等や、悪寒、発熱、発疹等が起こることがあります。
その場合は、医師にお申し出ください。

ウイルスや細菌などに対する安全性

胎盤1つずつについてウイルス検査を実施し、HBV、HCV、HIV陰性であることが確認された安全な胎盤を原料としています。さらに、製造の最終段階に121℃・30分間の高圧蒸気滅菌を実施しており、ウイルス・細菌の感染防止対策をとっております。
これまで、本剤によると思われるウイルス感染の発生報告はありません。

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に対する安全性

1980年代~2004年頃まで英国を中心に狂牛病が流行し、その肉の接種が関連すると思われる変異型クロイフェルト・ヤコブ病(vCJB)の発症が報告されました。 メルスモン注射剤は、この狂牛病が流行した時期に、それらの地域に滞在経験がある方の胎塩酸による高熱処理を実施しているためホルモン及びたん白質は分解されています。

※クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とは、異常プリオンたん白が脳内に蓄積し、進行性痴呆や運動障害などの脳症状をおこす極めて稀な病気です。狂牛病が原因と考えられているものを変異型と称しています。

献血制限及び臓器提供制限について

世界では輸血や移植による感染が疑われる報告」もありますが、これまで、メルスモン注射剤によると思われるvCJDの感染報告はありません。しかしながら、理論的なvCJD等の伝播の危険性を完全には否定出来ません。このため、メルスモン注射剤を含むヒト胎盤由来医薬品の使用者は、輸血はできません。臓器提供は原則として控えることが求められています。
但し.臓器提供の場合、移植希望者が移植医から適切な説明を受けた上で、提供を受ける意思を明らかにしている場合の提供は可能です。

ランネック注射の主なリスク・副作用について

ラエンネックの主な作用

  1. 肝疾患の場合、ウイルスやアルコールで餓死した肝組織を修復します。
  2. 細胞1個1組の組織呼吸や新陳代謝を高め、細胞機能を活性化します。
  3. 肝臓などに沈着した脂肪の減少や肝細胞の脂肪変性を改善します。

副作用

ラエンネックの主な副作用は、注射部位の疼痛、過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)、注射部位の硬結などです。また、本剤はヒト組織由来のタンパク・アミノ酸製剤であるためショックをおこすことがあります。
ラエンネックの投与を受けてこのような症状が出た場合あるいは不安に思われた場合は、必ず担当医師にご相談下さい。

ウイルスや細菌などに対する安全性

ウイルスや細菌が製品に混入しないようにするため、次のような汚染防止対策を講じております。

  1. 原料提供者について医師によるウイルス等感染症のスクリーニングを実施。
  2. 受入試験でB型肝炎、C型及びエイズに加え成人T細胞白血病及びリンゴ病のウイルス検査に適合した原料を使用。
  3. 製造工程では、科学的に証明された種々のウイルス不活性化処理を実施。
  4. 最終製品についてB型肝炎、C型肝炎、エイズに加え成人T細胞白血病及びリンゴ病のウイルス検査を実施してウイルス等が陰性化していることを確認。

またラエンネックを含めヒト胎盤を原料として製造される医薬品の投与により、感染症が伝播のリスクを理論的には完全に否定することはできません。このことからラエンネックを含めヒト組織や血液を原料として製品を使用した方は、献血を控えることが求められています。